ピアノフェスティバル2024 B部門 審査員:深谷直仁先生より総評コメントをいただきました

1月21日(日)リリオ・コンサートホールで開催を致しました、ピアノ・フェスティバル2024 B部門につきまして、当日の審査員、深谷直仁先生より総評コメントをいただきました。ここに掲載をさせていただきます。

以前と比べレベルは確実に高くなっているようです。1音1音のコントロールができており、十分に音楽表現されている方が何人かいらっしゃいました。また良い演奏をしたのに入選されなかった方も沢山いらっしゃいました。一方、まだ基礎が不十分と見受けられる参加者もみえましたので、しっかり勉強していただきたいと思います。
この部門ではないのですが、中学生の参加者(D部門)が少ない(7名)のが気になりました。その原因はおそらく小学生の頃からの練習習慣(普段練習する曲数が少ない)によるものと思われます。今のうちからできるだけたくさんの曲をこなし、今後曲が長く難しくなっても大丈夫なように今から備えておいて欲しいと思います。よく弾ける曲の数がそのまま実力に繋がるので「レパートリーを広げる」ことに目を向けたいです。難しい曲でなくてもよいから1曲でも多く毎日練習するとよいでしょう。よく弾けるようになってからもすぐに練習をやめてしまわず、しばらくは練習を続けることも大切です。それでは曲の数が増えてしまい練習時間も必要となり大変だと思われがちですが、弾ける曲のほうが多くなるわけですからさほど負担にはなりません。何よりも上達が実感できるようになるので練習が楽しくなって来るはずです。 

          桜丘高等学校講師・ピティナ正会員   深谷直仁