ピアノフェスティバル2024 C部門 審査員:神野すなほ先生より総評コメントをいただきました

1月27日(土)リリオ・コンサートホールで開催を致しました、ピアノ・フェスティバル2024 C部門につきまして、当日の審査員、神野すなほ先生より総評コメントをいただきました。ここに掲載をさせていただきます。

皆さん、丁寧に弾かれていました。指任せにせず、考えながら丁寧に弾くことは、とても大切な事だと思います。本日感じました事を3つ。

  ▪まだペダルの経験が浅いのかなと思われる、汚いペダルがありました。例えばバスだったり、ほしい音をちゃんと拾うこと、踏み変える時はちゃんと上まで上げきってから次のペダルを踏むこと。両手に合わせてペダルの練習をするのでなく、伴奏&ペダルで何度も練習をし、タイミングを掴んでください。

▪拍子感を出すこと。2拍子だったり3拍子だったり、裏拍の扱い方に気を付けましょう。全ての拍が対等では、お経のようになってしまいます。

▪もやもやとした音の方がいらっしゃいました。皆さん体も手も大きくなって、曲も難しくなっていく頃です。指先に意識を持って、滑舌のよい音が出せるように心掛けてください。曖昧な音では、曲の輪郭が曖昧になって、伝えたいことも充分に聴き手に伝わらなくなってしまいます。

        洗足学園音楽大学・金城学院大学・名古屋市立菊里高等学校講師  神野すなほ